|
LOGICAL AESTHETICS SWIMMING TRAGEDY(ロジカル・エステティクス・スイミング・トラジディー)は1999年5月25日にリリースされたFENCE OF DEFENSEの12thアルバム。 == 解説 == イーストウエスト・ジャパン(現ワーナーミュージック・ジャパン)に再移籍しての第2弾アルバム。前作「punk tang edges」から僅か7ヶ月でリリースされた。前作同様シングルのリリースはない。 タイトルは強引に直訳すれば「悲劇を泳ぐ論理的な美学」となるが、その言葉自体に意味はなく各単語の頭文字から「L.A.S.T.」即ち「ラスト」を意味する。この時期、西村はデビュー以来のマネジメントオフィスを離れて独立し、ソロ活動を始めた。そこでこのタイトルを冠したアルバムが発表された事から、FREAKS(FODに於けるファンの呼称)の間では解散説がかなり根強く囁かれたが、実際には「1990年代最後」、「20世紀最後」の意味である。 歌詞は全編を通して、表題通りキリスト教に於ける世紀末終末論を描いている。この詞の世界観が上述の「解散説」を強める一因となった。西村は洗礼を受けたクリスチャンである事を明言しているが、この作品ほど宗教色の強い作品は他にない。楽曲数が「13」であるのも意図的なものである(キリスト教圏では「13」は忌避すべき数字とされている)。また、全編英語詞の楽曲も初めて登場した。 なお「英雄である前に人間であれ」のサビで西村が歌っている歌詞(歌詞カードには記載がない)は「ナギアド ヤーラヨー ナギアド ナサレダーデ」と「サーイエ ナノギアツ イウド」で、共に古代イスラエル王国国歌の一節とされている。この言葉は青森の民謡と類似点があるとして、「失われた十支族」思想(日ユダヤ同族思想)の根拠と主張する者もいる。但しこの説は遺伝子学などの学術的な根拠を持つ思想ではない。 この作品の発表後は東京で単発ライブが行われた他、「Get Myself」が主題歌に起用されたPS、DCソフト「悠久幻想曲3 Perpetual Blue」のOSTがポニーキャニオンからリリースされたのみで、FODとしての活動は停滞することになる。この頃はマネジメントの諸事情によって前述通り西村が独立したため、FODとしての活動は行われなくなり、実質的にバンドは活動休止となった。 各メンバーによる各種ソロ活動は精力的に行われ、2000年末には西村のソロアコースティックライブに北島と山田がゲスト参加する事はあったがFODとしての活動はなく、FREAKSの間では再び解散説が一層強く囁かれる事となった。後に山田も独立(「チーム・アクティブの役員に就任)し、さらに悲観的な憶測が飛び交う事となったが、その山田の提唱によってFODが見事に復活を遂げたのは、このアルバムのリリースから実に4年を経た2003年の事である。その後、北島もマネジメントオフィスを移籍している(FODのバンドとしてのマネジメントはチーム・アクティブが担当)。 このアルバムは、2008年に「円游律」がSony Music Directからリリースされるまで、FODがメジャーレーベルからリリースした最後のオリジナルアルバムである。但し「円游律」はミニアルバム、その後の「挑戦進化〜HYPER PROGRESS〜」はライブ音源をオーバーダビング等で再構成したアルバムであり、新たなスタジオ録音で、メジャーレーベルからリリースされたフルアルバムは、2010年7月現在未だにリリースに至っていない。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「LOGICAL AESTHETICS SWIMMING TRAGEDY」の詳細全文を読む スポンサード リンク
|